粉がつくった世界
「粉がつくった世界」(福音館書店たくさんのふしぎ傑作集、三輪茂雄(著)、西村繁男(絵))。
図書館で借りて読んだもの。「粉」の背景にある技術伝承の広がり・歴史が大変面白かった。
米食は粉を必要としないが、麦は粉と近しい。また、火薬製造には粉を作る技術が欠かせないなど。西村の剽軽な絵にくるまれつつ、意外な事実が次々と明らかにされる。我々の日本史・世界史は、政治史になりがちであるが、世界を覆い、世界の根底である技術の歴史を忘れてはならないと、あらためて思うものである。
品切れで入手できないのが残念である。
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