今週の戯れ歌
連休は少し掃除をしたるかな却って塵の目立ちはすれども
人たちの連れ立ち歩くを他所に見つつ家の陰にて雑巾がけせむ
余りにも掃除しつるを解すれば余命短き人のやうなる
死を思ひし人にしなくば掃除すもほどほどなるを当然とせむ
連休で独り過ごすの長ければ独語するのを我に気付けり
青春のつとに終はるを知れるあり始まることの知りもせねども
悲しさをうたに紛らし生きるならばうた佳き事の期することなかれ
適当に仕事切り上げ楽器弾き酒でも飲んで早く死すべし
書きかけの原稿あらばそれなりに完成させたき心もあるなむ
人たちの不快を恐れ小説の頁を閉ずる我何のトラウマ
何かにか幼き頃の傷あらば人の争ふを好まざるなる
転居ありて言葉異なる人たちに畏怖を覚えし幼き頃なる
両親の諍ふ声を聞きながら子供部屋にて密やかに過ごす日
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