飲食店の選び方

我が父は飲食にうるさく、飲食店の選び方には一家言以上のものがあった。

端々で聞いた名言(あるいは迷言)を語録風に残しておこう。

●飲食店を選ぶ際、本や雑誌を見るな。他人の言に惑わされるな。自分の目で店構えを見て、興味があるならば試してみよ。試した上で、自分に合っているかどうか考えよ。

●自分とっての良い店は、本や雑誌に掲載されるのを嫌がっている。それは一見客が増えて店が荒れるからだ。雑誌等に取り上げられた直後は客が増えてその時だけは儲かるかも知れないが、混雑ゆえに常連客が離れ、長期的に見て経営が悪化する。

●他人にとって良い店が自分にとって良いとは限らないし、自分にとって良い店が他人にとって良いとは限らない。

●自分にとって良い店を自分で探すしかない。

●飲食店の悪口は言うな。本当に駄目な店なら潰れる。

●飲食店の悪口を言う必要はない。自分が気に入らない店であっても、その店が存続しているのであれば、それは誰かにとって意味がある店である。誰にとっても意味がない店は存続できない。

●自分にとって良い店とは、自分の身の丈にあった店である。高すぎる店・安すぎる店、どちらも自分には合わない。

●自分にとっての良い店は、時と場合により異なる。早い店が良い時もあり、ゆっくりしたい時もある。安い店が良い時もあり、高い店に行きたいこともある。

●安くとも高くとも値段に見合ったものが出てくるのが良い店である。

●気に入った店があったならば通え。どんな店でも大切なのは常連である。通って常連にならずに店から大切にしてもらおうなどと思ってはいけない。

●常連とは毎日通う客だけではない。 間遠であっても必ず来る客もまた常連である。

●それぞれの店にはそれぞれの常連がいるのだから、その店とその常連を大切にせよ。店の流儀を大切にせよ。

●自分が好きなのは、カウンターの店、板前の手元が見える店、家族経営の小さな店、地元の常連が通う店。そしてまた、その日その日の旬のものを食べさせてくれる店。

●そういう店ではまず「今日何がある?」と聞いてみよ。そして答えられたものを頼め。答えられたものが何であるか分からなくとも、頼んで見ればわかる。

これをもって人生の極意ということもできるかも知れぬ。今年父は亡くなり、父が年に数度何時間か列車に乗って通っていた飛騨高山の鰻店「陣代」も先日閉店したという。陣代の大将・お上さんには、一度長年の謝意をお伝えしたかったが、それも叶わぬこととなった。もって瞑すべし。

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カルボナーラスパゲティの作り方

カルボナーラスパゲティは、言って見れば卵かけご飯だ。手軽だが、作り方によっては大変美味しくなる。今回、少々成功したので備忘のため記す。

まず、お湯を沸かし麺を茹でる。フェトチーネ推奨。生麺なら尚可。最近、乾麺であればフライパンで茹でている。その際、塩ではなくブイヨンまたは昆布茶を投入している。

ベーコンを弱火で炒める。時間がかかるので、お湯を沸かし始めるのと同時に炒め始めれば良いくらい。ベーコンは厚切りがお勧め。

ベーコンの脂身が透明になり、身に焦げ色少々がつきはじめたら、茸類を投入し中火にしかき混ぜる。茸類はマッシュルーム、平茸、湿地茸、椎茸等なんでも可。なお、茸類は切るのではなく、裂いた方が感じがでるように思う。

茸類から水分が出始めたら、鍋に牛乳を注ぎ、昆布茶を一匙加える。この時、胡椒を少しだけ振るかも知れない。

一方、ボールに卵を割り、牛乳で緩めてほぐす。またとろけるチーズやクリームチーズ、ヨーグルトを入れる。

茹で上がった麺をベーコンと茸を炒めた鍋に移し、火を止めて卵液を流し込みかき混ぜる。麺を笊に上げてもよいが、面倒なので、私は鍋から鍋に移している。炒め鍋に茹で汁少々を加えるのを専門店で見たことがあるので、(それがカルボナーラであったかは定かでないが)、湯切りを真面目にする気がなくなった。火を通したければ再度火をつければよい。

好い加減までぐるぐるかき混ぜて皿に取り分け、お好みで粗挽き胡椒と粉チーズを振りかけて食べましょう。

この方法は、普通、カルボナーラスパゲティに必要とされている生クリームを買わなくて良いのが眼目である。ヨーグルトは酸味と旨味がありつつ、くどくならないので、お勧めです。(我が家では大抵冷蔵庫にあるので)。

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最近の料理

最近、多忙であまり料理をしていない。少しだけしたものの、悪くなかったものを記す。

ミートソーススパゲッティをした折、前日のマカロニ(蝶形)が残っており、他の味にしたかった。
ペペロンチーノをするのもまだ面倒だということで、電子レンジで温めた後、胡麻油をかけまわし、「醤油の実」なる調味料をまぶす。仕上げに黒七味。

なかなか悪くなかった。でも、意外と汎用性のない調味料が手元にあるものですね。「醤油の実」は、金山寺味噌を醤油に近づけたようなもの。少し甘味と香りがあって、なかなか良い。

「醤油の実」を入れたすき焼き(というか牛鍋)をすると、香りが良い。明治の「牛鍋」は、牛の匂いを嫌って、味噌の香りをたてていたというが、こんな感じでもあったのだろうか。なかなかに良い。

また他日、もらいものの水菜がたくさんあったので、食べ方を考えた。さっと湯がいてお浸しにするのも悪く話さそうだが、苦みを生かしたサラダにしてやろうと思いつく。

フライパンで油を温め、大蒜を放り込む。香りが立ったならば大蒜を取り出す。冷凍庫にあったパンを細かに刻んで、フライパンでかりかりになるまで炒める(実は、これはあまりうまく行かなかった)。パンが温かいうちに、粉チーズを振っておく。

食べる直前、水菜を酢・オリーブ油・胡椒で和え、さきほどのパンと大蒜を上からかける。残念ながら、パンがかりかりにならなかったものの、なかなかいける味であった。水菜の苦みに、油の旨味と大蒜の香りというのは、なかなか乙な味である。

また他日。肉屋で鶏レバーが良さそうだったので買い求める。小鍋に、酒と醤油と砂糖を入れ、レバーを洗いもせずに入れる(でも、切っておいた方が良かったな)。佃煮みたいにしたいので、液体はこれだけ。
香りのするものを探すと、大蒜と月桂樹の葉があったので、それぞれ入れる。また、葱の青い葉(堅いので、普通は食べないところ)を細切れにして、これも入れる。
レバーが新しく良いものだったせいか、とても美味しく食べられた。葱も煮ても煮くずれず、でも柔らかくなり、非常に宜しいかった。

たまには大物もしたいものである。シュークルートとか、肉まん(憎まん?)とか。それは、冬の楽しみであろうか。

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酢焼きそば

酢焼きそばを作ってみた。なかなか良い。

演奏会を聴きに行って、遅くに帰宅した。少々お腹が減っていた。

演奏会前には、軽く食べるのが好きだ。淀川長治は、安い着物で、立ち食い蕎麦を食べて、歌舞伎を観に行くのが贅沢であると仰った。立ち食い蕎麦も良いけれど、演奏会場の近くのパン屋で、サンドイッチを食べ、コーヒーを飲んで演奏会に行った。空腹ならず、眠くもなく、演奏会を楽しむことができたが、演奏会が終る頃、サンドイッチは消化されてしまった。

何か食べたいと思いつつ、要らぬ時間がかかるのが嫌さに、店に入ろうとは思わなかった。コンビニエンスストアでインスタント食品を買うのも厭だ。冷ご飯でもなかろうかと思いつつ、帰宅する。

生憎冷やご飯はないらしい。と、焼きそばの麺一人前を発見。肉抜き焼きそばでもすれば良いと思った。すなわち、キャベツとソースだけの焼きそばだ。これはこれで大変おいしい。お好みで鰹節やもみ海苔を振りかけても良い。

とはいえ、もっとさっぱりしたいものだと思う傍から思いついたのは、最近続けて酢焼きそばの記事を読んだ事である。

どうやって作るものやら、皆目覚えてはいなかったけれど、適当にやっつけることにした。

まず、焼きそばの麺を電子レンジで加熱しつつ、分葱を斜め削ぎ切りに切る。フライパンを加熱し、麺を放り込み、分葱を放り込み、鰹節を入れようと冷蔵庫を開けると、そこに干しえび(桜えび)を発見したので、鰹節はやめて、干しえび路線に乗り換える。

酢だけでは酸っぱいだけなので、醤油か、ソースかと考えるに、もっと訳が判らない味が良かろうと判断し、これも冷蔵庫にあった牡蠣油を使う。

頃合い良く炒められた麺と分葱と干しえびに、牡蠣油と酢を注ぎ、軽く炒める。仕上がりは、割合に白く、謎の調味の状態である。

食べてみると、これがなかなかにおいしい。深夜に食べるさっぱり焼きそばとしてお薦めであろう。

以前作ったすき焼き風焼きそばともども、焼きそばともども、焼きそばの研究をしている訳ではないけれど、結構安直に遊べて、焼きそばはなかなか面白いのではないかと思った。

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鮭の炊き込みご飯イクラ添え

実は、来客その他のために急いで夕食を作るの巻である。

そして、イクラの醤油漬けがあり、これを食べねばという状態であった。つまり、贅沢だが、なかなか難しい条件設定である。

手巻き寿司なら簡単であろうと、買い物に行くが、スーパーの魚がちっとも良くない。刺身の類は妥協すなわち後悔であるので、別案を考える。

肉とイクラはあわぬと思い、魚を見続けると、鮭が悪くなさそうである。秋は鮭の旬でもあり、イクラとも相性が良さそうなので、これと決める。

帰宅後、昆布を濡らしておいて、米を研ぎ、ざるに上げておく。昆布を鋏で切り分け、鮭を切り、しめじを手で裂き、人参の小口切りを用意する(これは朝切ったものがあった)。

米を炊飯器に入れて水加減し、具と酒、塩若干をまぶし、炊飯開始。「お急ぎ」にするのを忘れたので、折角湯を沸かして湯炊きしようとしたのに失敗したのが残念。(ガスの火力で湯を沸かし、湯炊きする方がおいしいこともあるし、早く炊きあがるので良い)。

一方、鍋に蕎麦つゆを張り、豆腐、舞茸(ニセモノ)、長葱を放り込み、煮立たせる。煮立ったら火を消す。冷める時に味が沁みるらしいので、この場合、冷めるの万歳である。食べる直前に、もいちど温めて、揚げ玉を山盛りにして「たぬき鍋」の出来上がり。

さて、これらと並行して、茄子を丸のまま四本電子レンジにかける。爆発するまで繰り返し加熱する。爆発したならば、水につけ、冷やしつつ八つほどに割る。水には氷を放り込むと良かろう。冷えたところで、軽く水を絞る。酢と蕎麦つゆ(嗚呼全ての堕落の元凶である)、胡麻油を垂らし、冷蔵庫に冷えていてもらう。

と言う訳で、鮭の炊き込みご飯イクラ添え、たぬき鍋、茄子のおひたしのできあがり。別におぼろ豆腐がったので、これも食べます。

結局、調理に一時間かかってしまいました。ご飯の早炊きさえできれば、三十分位になったのではないかと思います。ご飯と一緒に加熱すると手が離れるのが良く、電子レンジ加熱も比較的短時間でできる上に、鍋等の調理用具が汚れないので、それも時間短縮に効くのではないかと思います。

ただし、鮭の炊き込みご飯は、出来上がったばかりの熱々よりも、冷めてからの方がおいしかったので、当日は少し残念、翌朝の方が嬉しかったことを正直に付け加えておきます。

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キャベツを食べる日

キャベツの大量消費方法を考えた日

◆チャーハン
チャーハンといえばソース味。それが世の中の普通でないことを知ったのは、大人になってから。

子供の頃、チャーハンと言えばソース味だったのは、ソース好きな父のせいだったのだろう。キャベツの千切りまたはざく切りとご飯だけのチャーハン。味付けはウスターソース。ソース焼きそばをご飯に代えたと思えば良い。好みで胡椒をぱらり。どちらかというと粉末の細かい白胡椒の方があうように思う。

母が不在の折に作る、父の料理でもあった。だから、洗い物を増やさないために、フライパンから直接スプーンで食べたりした。それも良い思い出だ。

結構おいしいので、お試しあれ。

◆焼きそば
チャーハンと同じですね。普段であれば、豚肉に、人参、茄子、長葱、椎茸(しめじや榎茸も可)、もやしなどなど、野菜をてんこ盛りにし、揉み海苔と鰹節をふりかけますが、キャベツだけというのも決して悪くない。これもまた単純さを持って旨とする男の料理でありましょう。

◆お好み焼き
もちろん、キャベツをたくさん食べるにはこれに限ります。広島風にした方がよりたくさんを食べられますが、焼く為の技術も必要となります。

◆コールスロー(酢漬けキャベツ)
まずは、玉葱と人参を薄切りにして、酢に漬け、軽く胡椒もしておきます。そしてキャベツを刻んで、軽く塩をして、酢玉葱と混ぜる。適当に胡瓜も刻んで仲間に入れましょう。適当にオリーブ油を振りかけ、あればバジルなんぞを散らしてコールスローの出来上がり。これは二日くらい食べられます。好みで、ハムや烏賊の薫製を入れるのも乙なもの。鮭の薫製を入れるのは贅沢ですが、薫製ものは、味が濃縮されているのに、それだけで食べると、よく噛まないうちに飲み込んでしまいますので、コールスローなどに入れ、よく噛まれるであろう野菜などとともに食すべきと思います。

◆和風コールスロー
キャベツと胡瓜を刻みます。キャベツは大きめのざく切りが良いでしょう。胡瓜も少し幅厚の斜め切りが良いでしょう。軽く塩をし、あれば紫蘇の刻んだのをちらします。好みで七味と醤油少々を振って食べます。胡麻油、酢、揉み海苔、鰹節などを振っても良いですが、私は、醤油までで留めるのが好きです。作ってその場で食べるような、夏向きの一品で、いくらでも食べられます。

◆糠漬け
キャベツの糠漬けは本当においしい。塊のキャベツから数枚を剥がし、それぞれ塩で揉んで、糠味噌に漬けます。黄色く漬かったら、細く刻んで食べるのがおいしい。胡瓜や茄子を深漬けにしておいて、一緒に細かく刻んで食べても良いし、最高の逸品。

◆ポトフ
ブイヨンの中で、玉葱、馬鈴薯、豚腿(かたまり)、ソーセージ等とともに煮込みます。白ワインを入れれば尚結構。二日目にはトマト缶を放り込んで、トマトシチュー化しても良い。三日目にカレー化することもできそうですが、そこまで残ったことがありません。最初を薄味にすれば、後は如何様にでもなります。

◆いんちきザウアークラウト
ソーセージを炒めたついでに、キャベツのざく切りを一緒に炒めます。ソーセージを取り出して、白ワインを注ぎ、しばらく蒸し煮にすると、植物的発酵臭がついて、いんちきザウアークラウトの出来上がり。

◆不真面目なスープ
玉葱、人参を細か目に刻み、ベーコン、舞茸等と共に炒め、ブイヨンと牛乳を注ぎ、軽く胡椒。キャベツを入れて出来上がりの、速成ミルクスープの出来上がり。ミルクを入れなくても良いですが、大抵入れています。もちろん、ここから引いて/ここに足して構わないものがたくさんあります。玉葱ではなく長葱にするとか、茸なら何でも良いとか、じゃが芋や南瓜を入れる等々。

◆餃子
キャベツの芯も迷わず使いましょう。芯入りの方がおいしいと思います。電子レンジで加熱すれば、さして水っぽくはならないようです。だから、水を絞りとるのも、あまり真面目にやらなくて良い。もしも、種(餡)が水っぽいと思った時は、片栗粉を投じて水気を吸わせてしまえば良い様に思います。中華料理には、肉の出汁で野菜を食べるというところがありますが、餃子も将にその類。肉はバラが良いし、野菜が多い方が良い。ただし、それがため、味がボケるので、肉への味付けは多少きつめにした方があいます。

◆味噌汁
キャベツの味噌汁も乙なものです。

◆千切りキャベツ
もちろん、何にでも合う、言わずもがなの一品です。

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最近の料理

鶏のソテー。鶏もも肉をフライパンで焼くだけ。

もも肉を大きめの一口大に切る。この時点では、焼鳥風に甘辛の味付けをするつもりであった。

この時、皮を上にして切ると、身と皮のバランスが良くなるように思う。皮をまな板側にしてしまうと、塊ごとに皮の有無の違いが大きくなりがちである。そして、大きい脂は分けておく。

他に、長葱を一寸に切り、茄子は八ツに割って水にさらしておく。

フライパンに脂を入れてガスに点火。皮を下にして鶏ももを入れて行く。葱も茄子も入れてしまう。

強めの中火で焼きながら、蓋をする。時々覗いて、葱や茄子はにじんだ脂の場所に移動させる。こいつらはいくらいじり回しても良いが、鶏だけは断固さわらない。鶏の全体が(フライパンに接していない上側も)白っぽくなるまで我慢。

鶏がおおよそ白くなったところで、ひっくり返す(あるいは側面を焼く)。皮はパリパリ。ここで蓋をすると、蒸れて折角のパリパリがモニョモニョになってしまうので、ここからは蓋無し。なんて、ことをするだけで、素敵な鶏のソテーが出来ました。砂糖醤油を使うとパリパリ君がだめになりそうなので、そのまま引き揚げる。好みで、塩胡椒、柚子胡椒、醤油等で食べれば良いでしょう。私は葱やら茄子やらと醤油で頂きました。脂っこいので、塩気をきつくしがちです。まあ、そんなものか。非常にパリパリで嬉しいおいしさでした。

さて、別な日の麻婆豆腐も記すに足る成功でした。

まず、麻婆豆腐は炒め物ではなく、煮込み料理であると肝に銘じます。

なんでも火が通れば良いのではなく、じっくり加熱するのが鉄則です。

1)中華鍋に油を注ぎ、大蒜、生姜、葱を投入
 香りを出すために、じっくり加熱します。大蒜が茶色くなるくらい我慢しましょう。時間にすればものの数分です。
 唐辛子少々もいれてよろしい。
2)そこに挽肉を投入
 火が通れば良いのではなく、しっかり焼き目がつくまで我慢する。即ち、あまりかき混ぜたりしないで、基本的には落ち着かせておいて、時々ひっくり返す程度です。
 焼き目が付き、透明な油の照りが出るまで我慢する。
3)そこに調味料を投入
 ものの本には豆板醤だなんだと書いてありますが、なんでも良いでしょう。ラーメン用のスープがあれば、それを使ってもそれらしい味になります。
 調味料が煎り付けられるまで我慢。この煎り味も重要だと思います。
4)そこにスープを投入
 スープということになっていますが、料理用日本酒+水だったりすることもあります。あまり気にしません。
 スープが煮立てばよいでしょう。ここだけはあまり我慢しなくて良さそう。
 豆腐からも水分が出るので、ここでスープを入れすぎないのは重要。
5)そこに豆腐を投入
 豆腐は煮込みます。豆腐は水切りをするとか、余熱するとか言いますが、適当です。
 電子レンジで1分もまわしておけば充分でしょう。
 少なめのスープに潜らすのは面倒ですが、そのうちなんとかなるでしょう。
 豆腐の角がとれてくるくらい煮込むのが重要でしょう。
6)水溶き片栗粉を投入
 いつもスープが多めなのに水溶き片栗粉を投入して水っぽくなってしまうので、水少なめ、片栗粉多めで投入。
 これもまた、滑らかでおいしいとろみのためには、時間を要する。
 少し固めにはなりましたが、よくこなれて風味のあるおいしい麻婆豆腐ができました。
(とても嬉しい)。

 要は、煮込み料理であるという原則をよくよく反芻し、全てに時間をかけて行なえば良いということ。焦げる危険性さえなければ、結構ぐずぐずしていて構わないと思えばよいし、中華は強火と思わず、全て中火(多少強め)くらいで充分でしょう。

自分が食べたいものを、食べたい様に作れるのですから、料理をして損はありません。失敗しても、理由が分かれば納得でき、勉強にもなります。

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うどんを食べる

うどんを食べるようになったのは、大学生以降である。それまで、うどんとは、風邪をひいた時に食べる、あまりうまくもないもの、と思っていた。

大学生になって関西系の友人と付き合いができ、うどんもそれほど悪くないな、と思うようになった私は、うどん屋で(当然のことながら)うどんを食べるようになった。透き通った暖かいつゆに、白いうどんが泳いでおり、わざわざ別に揚がってくる海老の天ぷら、海苔の天ぷらを載せて食べるのははなはだ愉快であった。

また、少量の溜まりの濃い味の冷たいつゆに、引き締まった冷たいうどん、少しばかり脂っ濃い牛肉が載せられた「肉ころうどん」を啜るのもまた楽しみであった。

しかしながら、両親と食事に行く時に私がうどんを頼むと、両親は必ずや「本当にうどんで良いのか」と何度も念を押すのであった。「うどんは風邪を引いたとき、鍋物のあとにだけ食べるものである」と決めつけているのである。

蕎麦食いは、蕎麦が伸びるのを良しとせず、急いで食べるものであるが、関西系の友人とうどん屋に行くと、出されたうどんを悠然と眺め、「この出汁を吸ってほとびたんがうまいんや」なぞと宣い、蕎麦食いの常識を疑ったことの無い私は、実に驚かされたものである。

実はうどんは関西だけのものではない、北関東の黒い汁のうどんもおいしいものであるし、博多の丸天うどん、愛知の味噌煮込み、山梨のほうとうなど、それぞれにおいしいものである。年長けてやっとそれらを楽しむの心境になり、自らもうどんを作る様になりました。

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ベーコンを作る

ベーコンを作った。とても簡単。

まず、豚バラ肉を買って来る。

塩漬けにする。塩を一握り刷り込めば良い。ついでに、胡椒や月桂樹を使っても良いが、使わなくても構わない。ビニール袋で適当に密閉した方が、なんとなく安心。

これを日曜にやっておき、木曜まで冷蔵庫で寝かせよう。

木曜の夜、水につけて塩抜きする。ものの本には流水と書いてあるが、流水でなくとも、それほど困らない。(肉が腐るような温度の高い時は、冷蔵庫に入れるなどの対処を考えるべきでしょう)。

金曜の朝、水から肉を取り出す。キッチンペーパーなどでくるみ、皿に載せて冷蔵庫に放り込む。乾燥させるためである。なお、キッチンペーパーは繊維が貼り付いてしまわないよう、不織布のようなものが良い(体験者は語る)。

土曜または日曜に、乾燥した肉を燻す。ホームセンターで売っている、薫製用のチップを固めた自燃性の燻煙材を使うのが楽だ。300円くらいからある。

我が家には薫製用の鉄缶があるが、薫製をしようと思うと、大抵出て来ない(倉庫の奥底深くにしまいこまれている)ので、捨てても良い段ボール箱を使う。段ボール箱に、棒を一本ないし数本突き刺す。ここに、糸で括った肉をぶら下げる。糸は凧糸を使えとものの本に書いてあるが、木綿糸でも仕方がないだろう。魚の焼き網(安物)を開いて、棒の上に渡す。持ち手が箱を突き破るようにしても良い。チーズその他小物を焼き網の上に置く。

鉄皿(不要な鍋などなんでもよい)に、燻煙材を置き、火をつける。

この上に、段ボール箱をかぶせる。箱の下側から適当に空気が入らなければ火が消え、煙は途絶える。また、上側から適当に空気が抜ける必要もある。いずれにせよ適当なものだ。ガムテープで貼付けたり、隙間を開けたりを適当に楽しめば良い。

段ボールに火が燃え移ることはなさそうであるが、保証の沙汰ではないから、火がついている間は傍にいるべきである。

チーズは温度が上がると融けて落ちるので、段ボール箱は大きめが良い。他に、塩鮭も薫製にできる(ただし、後で火を通した方が良いと思う)。

燻煙材には、燃焼時間が書いてある。1時間程度薫製すれば良いと思う。本格的な保存食を作るのでなければ、それ以上燻煙し続けるのは無駄なように思う。また、燻煙した直後は、煙いので、しばらく箱のまま放ってお行き、適当に冷めた段階で冷蔵庫に移し、一晩以上寝かせた方が良いだろう。

と言う訳で、薫製したてで食べられるのは、浅く燻したチーズくらいなのですが、それはそれとて、なかなか楽しいものです。できれば、翌日くらいに人を呼んで宴会をしたいところ。世の中にあるベーコンや薫製チーズが、似て非なるものであることを理解するには充分でありましょう。

買って来るのは、食材と燻煙材。あえて付け加えるとしても、塩と鉄皿。そして段ボール。お安い遊びと言えましょう。燻煙材を使わないことも考えたことがありますが、桜の枝を拾ってきても燻り続けさせるのがなかなか難なので、結局燻煙材を買って来るのが安直で良いと思われます。

なお、本当は、隣家が決して窓を開けない寒候期に行なうべきことを付け加えておきます。バーベキューが可能な公園や河川敷で行なうのもよろしいでしょうが、その場では殆ど食べられないのに、待ち時間を我慢できるかどうか。

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連休の過ごし方

食事を作り続けた連休でした。特に記していなくても、朝食も作っています。

4/29(木)
夕食は豚しゃぶ。豚肉は切り落としであったが、とても美味。

5/1(土)
昼食は焼きそば。
夕食は、たぬき鍋。
ミートソースを準備したため、夕食は手抜き。

5/2(日)
午前中、薫製を実行。ベーコン、チーズ、鮭。隣家を憚り、1時間程の短時間で切り上げる。でも、結局それで良かったようだ。

昼食はざるそば。たぬき鍋の残りの揚げ玉でおいしい。
夕食はスパゲッティ・ミートソース。少し味が薄かった。

5/3(月)

昼は、公園にて焼きそばなどを買って食べた。これも悪くない。
夕食はピザ、ベーコンとじゃが芋の炒め物。ピザには、残りものであるポテトサラダやミートソーソを投入。また、とうもろこし(缶詰)、ツナ、卵等、少しずつヴァリエーションをつけた。いずれもおいしい。
ベーコンとじゃが芋の炒め物は、ジャーマンポテト風にじゃが芋がほくほくして、甚だおいしかった。

5/4(火)
朝食はホットドッグ。先日テレビ番組で見た、「カレー味の炒めキャベツ」を試作したが、カレー味が薄く、あまりよく判らなかった。次回はもっと濃くしてみよう。
昼食は焼きそばと焼き飯。焼き飯は、葱と漬け物の刻んだのを入れ、鰹節で味付けしたもの。
夕食はすき焼き。手抜きだ。疲れてきた。と、言いながら、冷やし中華の準備をした。

5/5(水)
昼食は冷やし中華。昨日のうちに、茹で鶏、茹でもやし(人参入り)を準備したので楽。薄焼き卵と、茄子のレンジ蒸しを加える。
夕食は、茹で鶏の残り、鮭(薫製を焼いたもの)、スモークチーズでサンドイッチ。ついでに、ベーコンとじゃが芋の炒めもの(ジャーマンポテト風)。ミルクスープ(茹で鶏、とうもろこし(缶詰)、キャベツ入り)。
パンはいくらでも食べられるのが欠点だが、なかなかおいしく頂けた。じゃが芋も美味。

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